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活動報告

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SSHサイエンス先端講座2「脳が行う意思決定の不思議~行動や脳機能画像を解析してわかること~」開催報告
(2013.02.02開催)

SSHサイエンス先端講座2 脳が行う意思決定の不思議~行動や脳機能画像を解析してわかること~ 開催報告

2013年2月2日、奈良女子大学付属中等教育学校 多目的ホールにて、SSHサイエンス先端講座2「脳が行う意思決定の不思議~行動や脳機能画像を解析してわかること~」を開催した。奈良女子大学附属中等教育学校が主催、文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究「ヘテロ複雑システムによるコミュニケーション理解のための神経機構の解明」と「予測と意思決定の脳内計算機構の解明による人間理解と応用」、NPO法人 脳の世紀推進会議が共催し、脳週間関連行事の1つでもある。

中学生・高校生・保護者・教職員・一般の62人の参加者は、講師の高橋英彦准教授(京都大学)の「人の社会的感情の脳科学」と題し、食事のメニューを決める日常的な意思決定など身近な例や全員参加の「相手の考えを推し量る力を用いた数当てゲーム」を行う中で、道徳的ジレンマなどそれぞれが自分の立場に置き換える例題もあり、社会的感情と脳の関係についての話題を聴講した。 次に、伊藤真グループリーダー(沖縄科学技術大学院大学)の「経験によって変わる意思決定」のタイトルのもと、同じ状況でも何を選ぶかは経験で変わる、という「学習」についてを中心に、カード選択ゲームを通して正解率を高めるために脳の中で何が行われているかを海馬や線条体など専門的な用語も丁寧な説明にうなずく姿が見受けられた。

参加者は、脳が行う意思決定についての専門的な話も例やゲームをまじえ、時に笑い声もあがる講義に聞き入っており、終了後の質疑応答でも活発なやりとりの中、開催時間ぎりぎりまで話題はつきず盛会のうちに終了した。