HOME

研究組織

公募(平成24-25年度)C01班

研究組織

公募(平成24-25年度) C01個体間相互作用(個体システム班)

P1班

研究課題名
発達障害者におけるコミュニケーション障害のメカニズム解明
研究の目的
発達障害者は、程度の差はあれコミュニケーションの障害を有することが多い。特に広汎性発達障害では一般的で、中でも自閉症では診断に必須の項目となっているが、このコミュニケーションの障害とは曖昧な概念である。より一般的に言われる社会性の障害もコミュニケーション障害の結果という解釈もできる。そこで、その基盤を明らかにすることで、学習や教育、更には社会支援に生かすことを目的とする。
具体的には、コミュニケーション時の行動、脳活動を状態差、個人差を加味して計測し、発達障害者と定型発達者で比較解析することにより、コミュニケーション障害の原因を探索する。
  氏名 機関 専門分野 役割分担
研究代表者 船曳康子 京都大学 児童精神医学・発達行動学・神経科学 研究全般の計画と遂行
連携研究者 村井俊哉 京都大学 精神医学 神経心理・神経画像の専門知識の提供
連携研究者 高橋英彦 京都大学 精神医学 助言・研究遂行

[ TOP ]

P2班

研究課題名
社会規範の価値表現とその認知的変容の神経基盤
研究の目的
私たちの意思決定には、商品など物の価値ばかりではなく、さまざまな社会規範の価値づけも強く影響する。社会規範の価値は、コミュニケーションを通じて形成され、コミュニティのメンバー各々の意思決定の基礎となる一方で、コミュニケーションを通じてダイナミックに変容もする。しかし、社会規範の価値表現およびその変容の神経基盤を扱った研究はほとんどない。本研究では、社会規範の価値表現およびその認知的変容の神経基盤を脳機能イメージング法によって明らかにする。
  氏名 機関 専門分野 役割分担
研究代表者 松元健二 玉川大学 認知脳科学 全体統括・脳活動計測実験実施

[ TOP ]

P3班

研究課題名
サル間同調行動における脳内統合過程の解明
研究の目的
これまで意識的な模倣行動や同調行動を扱った研究は多数行われているが、無意図的な行動に焦点を当てた研究はごく少数である。またヒト以外の動物を対象とし、行動と脳の両面から検討する試みは現在でも未開拓である。無意図的な脳内過程を理解することは、社会を構築するために必要な意識的な認知過程を理解する上で必要な課題である。そのような課題に挑戦することが本研究課題の目標である。そのために複数ニホンザルの「無意図的な同調行動」に焦点を当て研究を進める。
本研究によって1)無意図的同期が生じる際の時間的・空間的・社会的条件が明らかになる。また2)多領域の脳活動を検討することができ、無意図的同期が生じる際の空間的・時間的な脳の統合過程を明らかにできる。さらに3)模倣行動等の意識的な同期現象の機序解明につなげることが本研究課題の最終目標である。
  氏名 機関 専門分野 役割分担
研究代表者 長坂泰勇 理化学研究所 神経科学・比較認知科学 研究計画立案と統括・神経生理学実験・データ解析

[ TOP ]

P5班

研究課題名
リハビリテーションの治療者-患者間コミュニケーションの効果とその神経機構の解明
研究の目的
神経リハビリテーションでは、医療者と患者との間の揺るぎない信頼関係に基づくコミュニケーションが重要である。最近、国際的多施設ランダム化比較試験で、毎日のリハビリテーションに、歩行に要した時間をフィードバックして励ますことを加えることで機能回復が促進されるという結果も明らかになったが、従来のリハビリテーションにおいては、技術的な側面が強調され、コミュニケーションの効用について十分な検討はおこなわれていなかった。我々は、課題施行中のコミュニケーションが神経疾患患者や健常人の運動能力の向上に与える影響やその神経科学的な基盤について、機能的磁気共鳴画像(fMRI)などを用いて明らかにし、運動学習過程における脳内のダイナミックな情報の流れについて知見を得たいと考えている。
  氏名 機関 専門分野 役割分担
研究代表者 服部憲明 大道会森之宮病院 臨床神経学・神経画像 研究立案・遂行・総括
連携研究者 小久保香江 神戸学院大学 神経心理学 研究立案・心理学的評価

[ TOP ]